扁平母斑

扁平母斑

扁平母斑とは?

扁平母斑とは?

扁平母斑は、表皮にメラニン色素が増えることで生じる均一な茶色の平らなあざです。カフェオレのような薄い褐色から「カフェオレ斑」とも呼ばれます。健常人の約10%に見られ、体のどこにでも発生する可能性があります。

多くは生まれつき存在しますが、思春期に現れることもあります。肩や胸部に発生し毛が生えるものは「ベッカー母斑」と呼ばれ、男性に多く見られます。大きさは数ミリから手のひらを超えるものまで様々で、境界がはっきりした茶色の斑点です。

こんな症状があればご相談ください

以下のような症状がある場合は、専門医による診察をおすすめします。

  • 生まれつきある茶色の平らなあざ
  • 思春期になって現れた茶色の斑点
  • カフェオレのような薄い褐色の斑
  • 肩や胸にできて毛が生えている茶色いあざ
  • 境界がはっきりした均一な茶色の斑点
  • 成長とともに大きくなってきた茶あざ
  • 複数の場所に点在する茶色い斑点
  • など

 
扁平母斑は他の茶あざと区別が必要な場合があります。特に複数個ある場合は、まれに神経線維腫症という病気の可能性もあるため、専門医による正確な診断を受けることが大切です。

扁平母斑の特徴と種類

扁平母斑には、通常型とベッカー母斑の2つのタイプがあります。通常型は生まれつきあることが多く、性別に関係なく発生します。一方、ベッカー母斑は思春期以降に現れることが多く、男性ホルモンの影響で毛が生えてくるのが特徴です。

色は均一な茶色で、表面は周囲の皮膚と同じく平らです。ほくろのように盛り上がることはなく、触っても正常な皮膚と同じ感触です。形は円形や楕円形のものから、地図のように不規則な形をしたものまで様々です。

扁平母斑の大きな特徴は、一度できると自然に消えないことです。シミと異なり、紫外線の影響で濃くなることは少ないですが、成長に伴って体が大きくなると、あざも比例して大きくなることがあります。また、レーザー治療後に再発しやすいという性質も、扁平母斑の重要な特徴です。

当クリニックでの治療方法

神戸市・東灘区・御影駅にある御影こども形成外科では、ナノスターR(Qスイッチルビーレーザー)を使用した治療を行っています。この機器は照射径が大きく、スクエアに打てるため、ムラのない均一な治療が可能です。フラクショナル機能により、お子さんの繊細な肌にも安全に使用できます。連射機能で治療時間を短縮し、じっとしていることが苦手なお子さんでも負担なく治療を受けられます。

保険診療の制限と治療計画

扁平母斑は保険診療の対象となりますが、治療回数は2回までという制限があります。2回の治療で完全に消えることは少なく、追加治療が必要な場合は自費診療となります。そのため、初回から効果的な治療設定を行うことが重要です。当クリニックでは豊富な症例経験を基に、限られた回数で最大限の効果を引き出す治療計画を立案します。

治療効果と再発について

扁平母斑は治療が難しいあざの一つで、約30~50%の方に改善が見られます。一時的に薄くなっても、数ヶ月から1年後に再発することがあります。特に思春期には、ホルモンの影響で色が濃くなる傾向があります。しかし、適切な治療により、完全には消えなくても目立たない程度まで薄くなる例も多く、カバーメイクで隠しやすくなったと喜ばれる方もいらっしゃいます。

複合治療による効果向上

保険診療の2回で十分な改善が得られない場合、自費診療での追加治療や複合レーザー治療をご提案します。GentleMax Pro Plusを活用することで、扁平母斑内の産毛を除去し、再発リスクを低減できる場合があります。また、Xeo SA(ライムライト)による仕上げ治療で、残存する薄い色素を改善することも可能です。

スムーズに治療開始

初診時にご希望があれば、その日のうちにレーザー照射を開始することも可能です。総合病院では予約制で後日の治療となることが多いですが、当クリニックではお子さんの機嫌や体調を見ながら柔軟に対応いたします。貴重な保険診療の機会を有効に使うため、初回治療から最適な設定で照射します。

治療時期と親御さんへのアドバイス

扁平母斑は生後すぐから治療可能ですが、3~5歳頃が協力的に治療を受けられる良い時期です。完全消失は難しくても、早期治療により改善の可能性が高まります。再発の可能性についても事前に十分説明し、長期的な視点で治療計画を立てます。

再発予防と治療成績について

扁平母斑は、あざの中でも特に再発しやすい性質を持っています。レーザー治療により一時的に薄くなっても、数ヶ月後にメラニンが毛根から再び産生され、元の色に戻ることがあります。そのため、再発を防ぐ工夫が必要です。

当クリニックでは、再発予防としてGentleMax Pro Plusも活用しています。毛根からのメラニン産生を抑制することで、再発率を低下させる効果が期待できます。この複合レーザー治療は自費診療となりますが、より確実な改善を目指す方にご提案しています。

皮膚が薄い3歳までの治療開始が理想的です。成長とともに皮膚が厚くなると治療効果が得られにくくなるため、早期治療により良い改善が期待できます。