黒あざとは?

黒あざは、母斑細胞という細胞がメラニン色素を作り出すことで、褐色から黒色に見えるあざです。いわゆる「ほくろ」も小さな黒あざの一種で、大きさは数ミリのものから体の広範囲に及ぶものまで様々です。
多くは生まれつき存在しますが、生後まもなく現れることもあります。皮膚の表面近くに母斑細胞が集まっているものから、深い部分まで及んでいるものまで、深さも様々です。
黒あざの多くは良性ですが、大きさや部位によっては将来的に悪性化する可能性があるため、専門医による診断と適切な管理が必要です。特に巨大なものや、手足の末端にあるものは注意が必要です。
黒あざの特徴
黒あざの表面は、平らなものから盛り上がったもの、でこぼこしたものまで様々です。中には剛毛のような太い毛がびっしりと生えているものもあり、これは獣毛性母斑と呼ばれます。
成人で直径20cm以上、乳幼児では体幹で6cm以上、頭部で9cm以上のものは巨大母斑と呼ばれます。巨大母斑は約3~10%の確率で悪性黒色腫という皮膚がんになる可能性があるため、早期の治療が推奨されます。
足の裏、手のひら、爪の下にできる黒あざも、まれに悪性化することがあります。色や形が変化したり、急に大きくなったりする場合は、すぐに専門医の診察を受けることが大切です。
代表的な黒あざ
色素性母斑

いわゆる大きなほくろで、先天性のものが多く見られます。褐色から黒色まで色調は様々で、平らなものから盛り上がったものまであります。大きさによって治療方法が異なります。
表皮母斑

表面がざらざらした質感の黒っぽいあざです。線状に長く伸びることもあり、年齢とともに厚みが増したり、色が濃くなったりすることがあります。
黒あざの治療について
黒あざの治療は、手術による切除が第一選択となります。レーザー治療では母斑細胞を完全に除去することが難しく、再発の可能性が高いためです。悪性の可能性がある場合は、組織を病理検査することも重要です。
小さなものにはCO2レーザーによる焼灼治療も可能ですが、自費診療となります。深部まで病変があることが多いため、傷跡になりやすく再発の可能性も高くなります。
Qスイッチレーザーの効果は限定的で、保険適用もありません。複数のレーザーを組み合わせることで色調を薄くできる可能性もありますが、完全に消すことは困難です。
大きさや部位、年齢により、切除縫合、皮膚移植、組織拡張器など様々な手術法から最適なものを選択します。
当クリニックの黒あざ治療の特徴
黒あざの治療で最も重要なのは正確な診断です。神戸市・東灘区・御影駅にある御影こども形成外科では、ダーモスコープという特殊な拡大鏡であざの性質を詳しく観察し、悪性の可能性がないか慎重に判断します。
治療方針は、お子さんの成長を考慮して決定します。顔にある場合は就学前に完了できるよう計画し、将来の傷跡を最小限にする最適なプランをご提案します。
形成外科専門医として、傷跡が目立ちにくくなる工夫を行います。皮膚の緊張を考慮した切開線、細い糸での丁寧な縫合、Z形成術などの技術を用いて、機能的にも美容的にも満足いただける結果を目指します。
小さな黒あざには、アキュパルス(CO2レーザー)での治療も選択肢となります。大きな黒あざで全身麻酔が必要な場合は、連携病院と協力して安全に治療を行います。術後のフォローアップも当クリニックで継続的に行います。